学ぶことを好きになろう

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education

私が学生だったのはずいぶん前になりますが、若年人口が多い時期でもあったので競争は激しく受験地獄と呼ばれる時期でした。
私は学生の時、そんなに勉強熱心ではなかったのですが、本を読んだり機械をいじったりするのが好きでした。
そんな私も高校受験をすることになり、少し勉強するようになりました。
とりあえず塾に行って言われた課題をこなしたり、自分でも参考書や過去問などを買って勉強したりしていました。
あるとき数学の図形証明問題をやっていて、全ての平面図形が三角形で構成されているのに気がつきました。
それまで学校の勉強は仕事みたいなもので楽しいものだとは思わなかったのですが、数学の少ない法則であらゆる問題を解くという考え方に感動しました。
それが初めて学ぶことが楽しいと思った瞬間でした。
それから自分から進んでいろいろ学ぶようになったのですが、何を学ぶかまで強制する学校のことがとてもいやに感じるようになりました。

その後、めでたく高校には入れましたが、学校にはなじめず成績はあまりよくありませんでした。
しかし、学ぶことは好きだったのでTimeやNewsWeekで英語を読んだり、相対性理論や量子力学の本を読んだり、バンドをやるためにドラムスやベースを練習したりしてました。
そういう好きで学んだことは今でもそれが自分の財産になっていると思います。

私のように学校とは合わなかったけど、学ぶことが好きな人ってたくさんいるのではないかと思います。
そういう人は今までの社会では評価されなかったかもしれませんが、これからはそういう人こそ輝ける時代になるかもしれません。
なぜなら、社会の変化とともに教育システムも変わりつつあるからです。

いまやMOOCで様々な講義が公開されています。
有名なのはedXとCouseraですが、日本でも徐々に増えてきています。

edX
https://www.edx.org/
Cousera
https://www.coursera.org/

私もCouseraのMachine Learningを受けてみましたが、ほぼアメリカの大学で授業受けているのと変わらない印象でした。
私はアメリカの大学へ留学したことがありますが、もう留学しなくてもいいくらいのクォリティだと思います。
なおかつスタンフォードやMITなどの一流大学の講義ですから最先端の内容です。
教育の世界もIT業界と同じように一番しか生き残れない時代になりつつあります。

また、MOOCのいいところは自分のペースで学べることです。
旧来の大人数を教室に集めて講義するスタイルだと、理解の遅い人はついていけなくなりがちですが、ビデオだと好きなときに見直すことができます。
また、MOOCではクラスがオープンになる期間が決まっていて、それを過ぎるとドロップアウトした形になっていましたが、最近Couseraがオンデマンドクラスを提供し始めました。
オンデマンドクラスはいつでもオープンしているクラスなので、自分のペースで学ぶことができます。

Cousera class type
https://learner.coursera.help/hc/en-us/articles/203879739-Course-Types

「End Of College」という本では、大学はこれからUniversity of Everywhereになり、クラウド上であらゆる大学の様々な講座が提供されるようになると言っています。
(CouseraやedXはすでにそうなってきていますが。)
そうなるとどこどこ大学卒なんていうこともこれからなくなっていくでしょう。

また、アメリカでは既存の教育システムを拒否してホームスクーリングを基本とした教育をめざそうとするムーブメントがあります。

Outschooling in the Bay Area
http://amir.io/outschooling-in-the-bay-area

既存の教育システムは画一的で個人にあった教育をすることができません。
しかし、MOOCやEdtechと呼ばれる教育ベンチャーが提供するサービスにより、既存教育ができなかった個人にあった教育を低コストでできる環境が整いつつあります。
そもそも教育とは情報の集合を扱うサービスなので、ITを使ったほうが効率がいいのは当たり前です。
それが今までできなかったのは、教育とはこういうものだという多くの人の先入観のためだったのかもしれません。

アメリカでこういう動きが出てきているのは教育コストが高騰しているためのようです。
いまやアメリカの大学生の教育ローンの借り入れ額は平均2万ドルくらいになっていて、お金がない人は大学に行けない状況になっています。
日本でも国立大学の初年度費用が80万円で、私が大学受験をしたころに比べても倍くらいになっています。
日本でもこれからコストは上がっていくでしょう。
そうなると、高等教育は大多数の人には手の届かないものになるかもしれません。

これから先進国に住む人たちはいろんなことを学んで生きていく術を獲得していく必要があります。
なぜなら、あらゆる単純作業は海外にアウトソースされるか人工知能やロボットに取って変わられるからです。
そして、もっと技術が進めば、プロフェッショナルが行っている仕事までもが機械で行われるようになっていくでしょう。
そうなると、人は機械ができない仕事ができるようになるために、新たなスキルを学ばなければいけなくなることが多くなるでしょう。
つまり、これからの時代は一生学び続ける必要があります。
そのためには、学ぶことを好きにならないと続けることは難しいと思います。
いままでのように、我慢してテスト勉強をして終わったらきれいさっぱり忘れるといった学び方ではこれからの時代は生きていけません。

もともと、学ぶことは楽しいことです。
いままで知らなかったことを知り、できなかったことができるようになります。
また、誰かと会話する時もいろんな話題でもりあがれるし、共通の興味を通して友人をたくさん作ることもできます。
これからは大学や企業に認めてもらうための勉強よりも生きていくために学ぶことが必要な時代になりつつあるのだと思います。

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