派遣会社の終焉

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
Pocket

派遣会社は自社の正社員しか派遣できない特定派遣と自社の正社員でない登録スタッフを派遣できる一般派遣というのがあります。

IT業界はいまや多くの会社が派遣会社となってしまいました。

ソフトウェア開発や構築などプロジェクト単位で仕事をする業種のため、社員をクビにできない日本では派遣が常態化したのは当然の帰結だったのでしょう。

多くの中小IT企業は特定派遣であることが多く、また受け入れ企業も正社員でないと受け入れないというところも結構あります。

パソナやテンプスタッフなどの大手は一般派遣ですが、一般事務などの女性の派遣がメインのようです。

しかし、今年に入って状況が変わってきているようです。

大手派遣会社が軒並み業績不振に陥っています。

派遣会社業績予想

http://jinzaiservise.seesaa.net/article/114172162.html

人材派遣会社の業績

http://news.jobmark.jp/2008/01/hakenkessan20080129.html

不況のため派遣契約が減ったためですが、顧客のニーズが変わってきたのも原因のようです。

いままでは人さえ出せば契約がとれていたのに、最近は特定のスキルをもつ人を求められることが多くなったようです。

これまで利益ばかり優先していて派遣スタッフのスキル管理をまったくしていなかった派遣会社が対応できないのでしょう。

また、スキルのある人材を確保しても顧客から出る単金が安くなってしまったため派遣ビジネスもおいしくなくなっています。

今までは30%くらいマージンを取れていたのでしょうが、いまは5%くらいまで落ちているそうです。

顧客も価格にシビアになってきたのか派遣会社を飛ばして自社で別に子会社として派遣会社を作りそこから派遣するという仁義なき状況になっているようです。

私が最近営業していても、エンジニアの単価がかなり下がっているのを実感します。

おそらく、経験2ー3年くらいの若いエンジニアの単価ぐらいが一番引き合いが多い感じです。

しかし、そのレベルのエンジニアだとできることがかなり限定されているので、なかなかマッチした人が見つからないという状況のようです。

結局、派遣会社なんて中間搾取しているだけだから派遣される側にとってもする側にとってもできればないほうがいいのでしょうね。

私も一時期派遣会社に登録して働いたことがありますが、毎月ピンハネされる金額が多かったのでばかばかしくなってあまり長くは使いませんでした。

(本当は派遣会社はお客さんからいくらもらっているか教えてくれませんが、常駐先の会社の経理の女の子からこっそり聞きました。)

結局働いている人に搾取されていると思われる会社がそんなに長く存続できるとは思いません。

若い人を社員にして派遣するビジネスをやったほうがいいのではと私にアドバイスしてくれた経営者もいましたが、私は派遣ビジネスはそんなに長くはないと思っています。

人手不足で景気のいいときは儲かるでしょうが、差別化もせず派遣業界への社会からの批判も強くなってきている昨今、もう最盛期はすぎたのでしょう。

それに今の派遣会社のようにスタッフから搾取されていると思われるようなところで長く勤めようと思う人はいないでしょう。

私のような鈍い人間でもそのことに気がつくくらいですから普通の人にはすぐにわかってしまいます。

確かに派遣会社にも言い分はあるでしょう。

営業活動も大変だからそのコストをまかなう必要があると。

しかし、派遣スタッフに働いた収益から営業費用をまかなっているという説明をしているのでしょうか?

私が使ったほとんどの派遣会社は顧客からいくらもらって派遣会社がマージンをいくら抜いているか説明してくれませんでした。

こういった不誠実さが企業をダメにしていくのだと思います。

歴史を見ると、人々から求められなくなった企業は消えていきました。

石油の時代になって石炭産業がなくなり、自動車の時代になって鉄道が衰退しました。

これから特別なスキルをもつ人材が求められる時代にはかつてのような派遣会社は必要とされなくなっていくのではないでしょうか。

最近、営業していてそんなことを感じました。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
Pocket

コメント

  1. estard

    民主党が考えている新たな派遣法は、派遣労働者の切り捨てにつながり、かえって格差を拡大する恐れがあるのではないか。現場の人の意見を真摯に聞く必要があると思う。

コメントを残す