「問い」は世界を変える

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photo credit: question mark via photopin (license)

質問する

みなさんは最近、何かについて質問しましたか。
学校では、出される問題に対して正解することばかりを求められて、先生に質問することは圧倒的に少ないと思います。
また、社会人でも上司や顧客から言われたことをやることがメインで、あまり質問するとわかってない人と思われるのでなかなか聞けなかったします。
しかし、これからの時代は、いかにいい質問をするかが問われる時代になりつつあります。

例えば、今では当たり前になった以下のような社会を変えたイノベーションは、もともとは個人の疑問から出てきました。

もし、自分だけのコンピューターが持てたら → パーソナルコンピューター
もし、人が鳥のように飛べたら → 航空機
もし、みんなで王様を選べたら → 民主主義
もし、世界中の国が協力して戦争をなくせたら → 国際連合

どうでしょう。正しい問いを立てることが、イノベーションを起こす上で、いかに重要か理解していただけたのではないでしょうか。
今まで私たちは、学校で正解することばかりを訓練されてきました。
しかし、いまやあらゆることがGoogleで簡単に調べられるようになり、もうすぐAIが人の代わりに仕事をしてくれる時代になりつつあります。
そんな時代には、答える能力よりいい質問をする能力が求められるようになります。

質問の作り方

では、いい質問を作るにはどうしたらいいでしょうか。
「Q思考  シンプルな問いで本質をつかむ思考法」によると、以下のようなことを考える必要があるといっています。

・ なぜなのか

ある物事がなぜそういう成り立ちになっているのか、問題点をあぶりだしていきます。
例えば、なぜ貧富の格差がひどくなっているのかを考えた場合、お金についての知識格差だったり、金持ちの親に生まれた不公平だったり、学歴格差だったりします。
そして、その「なぜ」を何回も繰り返すことによって問題の本質を探ることができます。
なぜ貧しいのか、なぜ情報格差が生まれるのか、なぜ情報格差を埋める対策が行われないのかといった感じで原因を深堀りします。

・ もし~だったら

問題がある程度明確になってきたら、その解決策を探ります。
もし、マネーリテラシーを広めるサービスがあったら、もし、貧富の差にかかわらず誰でも求める教育サービスが受けられたら、もし、お金持ちが貧しい人を助ける社会が当たり前になったら、どうなるだろうと考えます。
その中には、一見実現不可能だったり夢物語のように感じられることもあるでしょう。
しかし、今までも不可能と思われていたことが、可能になった例はたくさんあります。
例えば、1970年代にコンピューターを個人で所有できるなんて、考えた人はほとんどいませんでした。
しかし、いまや一人で複数台持ってるのが当たり前で、スマホのようにポケットに入るほど小さいものも実現されました。
ばかばかしいと思われることほど、社会にはインパクトがありますね。

・ どうしたら~できるか

そして、最後にいかに実現するかを考えます。
ここが一番時間のかかるところでしょう。
下手すると、自分が生きている間には実現できないかもしれません。
例えば、宇宙エレベーターは静止衛星の高さまでケーブルを伸ばして、エレベータで人を宇宙まで移動させる技術です。
これを実現するために、あと何年かかるかわかりませんが、技術的な課題や費用の問題を解決すれば理論的には実現可能とされています。
アイデアはもちろん大事ですが、いかに実現するかはもっと大事かもしれませんね。

答えが目的ではない

そして、実は答えはそんなに重要じゃなかったのかもしれません。
なぜなら、ある問題が解決したら、また新たな問題が出てくるからです。
そしてまた、その問題に取り組み、そのようなことを繰り返していきます。
むしろ、無理やり答えを見つけようとすることのほうが問題でしょう。
なぜなら、深く考えもしないで安易な解決策にとびついてしまうと、そのあとにいい質問ができないからです。
つまり、答えを見つけることよりも、新たな問いを見つけて取り組むことのほうが本当は大事なのです。

例えば、電気自動車やロケットビジネスを行っているイーロンマスクは、既存の自動車メーカーを見て古い考え方に縛られている組織だと批判しています。
自動車メーカーは、自動車を作ることによって人の行動範囲を大きく広げました。
しかし、交通事故や地球温暖化など新たな問題が出てきているのに、それらに対して真剣に取り組んでいません。
電気自動車や自動運転車などのイノベーションが自動車メーカー以外から出てきているのは、とても示唆的だと思います。

問題は現場で起こっている

しかし、最初は何が問題なのかわからない場合があります。
IDEOは、Apple製品も手掛けた有名なデザイン会社ですが、彼らは何が問題かを探るために、必ず現場に行って自分たちの目で確かめるそうです。
IDEOが、あるスーパーのショッピングカートをデザインすることになったとき、IDEO社員が実際にスーパーの売り場に一日中張り付いて、顧客の行動を観察しました。
お客さんを見ると、小さいお子さんをカートに乗せる人が多かったそうです。
そこで、IDEO社員はお子さんを乗せても、安全なショッピングカートをデザインしました。
その他にもいろんな問題が明確になって、デザインに反映させたそうです。

問題は、オフィスで考えていてもわかりません。
実際に現場に行って、人の行動や周りの環境を見ることによってはじめて問題を理解することができます。
つまりは、人が実際に生活している場所に飛び込めということなのでしょうね。

「問い」で世界を変えよう

おそらく、みなさんも子供のころはなぜなんだろうと思うことが多かったと思います。
しかし、大人になるにしたがって、世の中そういうものだとかそんなことは実現不可能だとか考えて問うことをやめてしまったことが多いのではないでしょうか。
「問い」は世界を変える力があります。
そして、「問い」は誰でもできることであり、むしろ知識のない人こそ有利です。
ぜひとも、疑問に思ったことは誰がなんと言おうと問い続けてください。
そうすれば、新しい世界を見ることができるかもしれません。

このブログを書くきっかけになった本です。素晴らしい内容で一気に読んでしまいました。おすすめです。

デザイン思考を提唱するIDEOは、問い続ける企業です。

電気自動車やロケットのビジネスを行っている起業家です。ハードウェアにこだわったビジネスをしているところがどことなく日本人っぽい感じがしますね。

色んな知識を学んで、ひらめきを待つというアイデア発想法は結構使えます。

死ぬまでに一度でもいいから、宇宙エレベーターに乗ってみたいですね。

 

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