【書評】 思考停止企業

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4478374899 思考停止企業
ジャストシステム・エンタープライズソリューション協議会/JECS

ダイヤモンド社 2005-04-14
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今日は朝から夏のような天気ですね。夏の朝は好きなのでこれから早起きして散歩でもしてみようかな。

 タイトルが気になって「思考停止企業」を読みました。本屋で少し立ち読みしてまさに私が職場で遭遇した問題点について書いてあったので買ってしまいました。

 私の職場でも仕事が細分化されていて仕事全体が見えない状況になっていました。その原因は社内で情報共有が行われていなかったからです。人に例えると脳の指令を受けないで手足が勝手に動いているようなものです。

 ナレッジマネージメントというのはSIベンダーがシステムを売りたいためにぶち上げたスローガンですが、本当に企業の効率化に役立てるためにはマネージメントが不可欠です。それぞれの人々の頭の中にある暗黙知を形式知として取り出し共有できれば会社として大幅な効率化が期待できます。

 しかしそのためには情報を公開するためのインセンティブがなければ誰も出しません。例えばトップクラスの営業マンが自分のノウハウを簡単に公開などしません。他の人には黙って自分だけ成績を上げるでしょう。そのような人たちにインセンティブを与えて公開したほうが自分にもメリットがあると思わせることができれば知識はどんどん蓄積されていきます。

 私も以前苦労して設定したサーバーの設定方法をメモに記録していましたが社内で公開することはありませんでした。公開しても誰も見なかったのもありますが、自分に何のメリットもなかったからです。ナレッジマネージメントはシステムの問題ではなくマネージメントの問題です。

 この本ではシステム開発担当が損な役回りで書かれていました。ナレッジポータルを企画するほうは夢が広がってどんどん機能を追加、変更してきますが実現するほうは大変です。エンジニアのいいなりになる必要はないですが、仕様を取りまとめる人はシステム開発の経験がある人がやらないと動かないシステムを作ってしまう恐れがあります。

 最近はシステム構築経験の全くないコンサルタントと称する人たちが夢のようなシステムを提案してきますが、提案者は最後まで責任を取ってほしいものです。ほとんどのプロジェクトはエンジニアが尻拭いしていますから。

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