ディズニーになれなかった男

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NHKの「私のこだわり人物伝」という番組で手塚治虫の特集をしていました。鉄腕アトムやジャングル大帝など一般受けしそうな作品ばかりが有名ですが、結構暗い作品も書いているのが意外でした。

 彼はディズニーの「ファンタジア」というアニメ映画に感動して自分もいつかはアニメを作ろうと思ったそうです。しかし結果を見るとディズニーは巨大企業になって多くの作品を生み出していますが、手塚治虫の作ったアニメ会社は倒産してしまいました。なぜこのような結果になってしまったのでしょうか。

 手塚治虫はとても優れた漫画を描くことはできましたが会社経営はできませんでした。一方ディズニーは経営的センスを持っていた上に会社の運営を専門家に任せていきます。アニメーションは人手のかかるビジネスですのでマネージメント能力が必要になるのでしょう。

 手塚治虫が経営する虫プロダクションで労働争議が起こったときに、手塚治虫は「昨日までアニメについて熱く語っていた人たちが一転私をせめるようになってしまった。なんと寂しいことだろう」と語っています。厳しいようですが彼は経営者としては失格だったんだと思います。彼は好きな仕事をするために会社を作ったのでしょうが、企業を存続させていくためには社長は経営者としての仕事をしなければいけません。特に資金繰りとビジネス戦略を決定することは社長にしかできません。

 虫プロダクションは経営のプロがいないベンチャー企業だったのでしょう。今だったら資金調達の方法もたくさんありますし、経営のプロを雇ってマネージメントを任せることができたかもしれません。ゲームやキャラクターグッズなどのビジネスで会社を存続できた可能性もあります。そういう意味では日本社会が彼に追いついていなかったのかもしれません。

 しかし漫画家としてはとても優れた人であったと思います。私はあまり漫画を読まないのですが、彼の漫画を読んでみたいと思いました。やっぱりブラックジャックですかね。

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