ハッカーと画家

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4274065979 ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
Paul Graham 川合 史朗

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 今日は暑い一日でしたね。いつも行っている室内プールで泳いで体温を下げてきました。今日は結構調子よく泳げましたね。

 「ハッカーと画家」はプログラマーが書いたエッセイです。いまはやりの電車男っぽい話でオタクはなぜもてないかなんて話もありました。

 中でもプログラマー版お金持ちになる方法がとても面白かったです。お金持ちになりたければ顧客の求めるものを提供するということを言っています。当たり前ですがなかなかできないんですよね。そしてハードワークです。短期間で普通のサラリーマンの一生分を稼ぐためにはそれだけの労力を費やすべきということです。ただしこのやり方はリスクがあって失敗すると一銭にもならない可能性もあるということです。

 しかしこの方法はシリコンバレーのベンチャーだからできる技でしょう。アメリカのベンチャー企業のエンジニアは週90時間くらい働くそうですが、日本のエンジニアだってそれくらい働いている人はたくさんいます。(私も以前そうでした。)しかしシリコンバレーに比べて日本で成功する人はごくわずかです。日本では結局サラリーマンですから10倍働いても10倍の給料にはなりません。

 それはエンジニアがビジネスモデルを選択することができないからです。いくら長時間働いても儲からないことをやっていれば給料も高くはなりません。間違った方向へ進んでいる船はいくらがんばっても目的地に到着しないようなものです。

 つまりハードワークは必要条件でしかありません。(人の感じ方によってハードかそうでないかは変わってくると思いますが。)

 また日本とアメリカの差について、車や建物など最初にちゃんと設計しなければいけないものは日本が得意でソフトや映画などいい加減でもいいからとにかくやってみるものはアメリカ人が得意だという理論です。しかしこれも現象を表面的に見ているだけのような気がします。

 では日本が得意なゲームソフトはどうなのか、漫画などは結構いい加減で荒唐無稽のものが多いじゃないですか。日本の中でも世代間で全然違うということなのかもしれません。そういう意味ではこれから日本もアメリカ的になっていくのかもしれません。

 

 著者は収入に差があるから科学技術が発展したといっています。そこは確かに同意できます。例えばアメリカでいい医療を受けるためにはお金がたくさんかかります。お金のないやつは死ねといわんばかりの態度だそうです。しかし全体的に見るとアメリカの方がサービスの質や技術力の高さなどは圧倒的です。

 貧富の格差がないところでは社会の発展が阻害されるようです。かつての共産主義社会はその結果崩壊してしまったのですからね。しかし感情的に考えるとそこがなんとかならないかと思ってしまいます。お金がないやつは死ねなんて社会はいやじゃないですか。

 私にとってこの本は同意できる部分とできない部分があって色々考えさせられたいい本でした。エンジニア向けに書かれた本ですが、章のいくつかはそれ以外の人でも面白く読めるものなので立ち読みでいいのでぜひ読んでみてください。

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