プログラマーという仕事

 分裂勘違い君劇場のプログラマの労働条件を過酷にしているのは、過酷な労働条件を受け入れるプログラマですに強く同感します。

そしてそれはプログラマーだけではなくネットワークエンジニアやサーバーエンジニアも同じ傾向があります。

 SI系の会社でシステム構築のプロジェクトも何回かやったことがありますが、体を壊すくらい働いている人が結構いました。

確かに残業代がつくのでかなりの給料をもらっている人も多くいました。

彼らを見ていて自分の会社でもないのに(社員だけど株主ではないという意味)よく働くなと思いました。

(ちなみに私はお金より時間が重要なのでそこまで働きませんでした。)

シリコンバレーのエンジニアは週90時間以上働くらしいですが、彼らはストックオプションをもらって会社の一部を所有しています。

また期間も3年くらいのスパンでハードワークしてあとはゆっくり休んだりします。

 しかし日本人はサラリーマンで延々とハードワークしている人が多いですよね。

私にはどうしてそんなに働くのか理解できないんですが、自分はこんなにやったという自己満足が一番の理由なのかもしれません。

(とこんなことを書くと色々反論されそうですが。)

 私はプログラマーやネットワークエンジニアなど色んなIT系の仕事をしたことがありますが、プログラマーの単価の低さは一番だと思います。

プログラマーという名前から経営側は単純な仕事と思うらしく顧客との交渉でもSEと言う名前にして売っているくらいです。

しかしやったことのある人はわかると思いますが、プログラマーはそんなに簡単な仕事ではありません。

開発言語だけではなくOSやDB,ネットワークなど様々な技術を知っていなければいけません。

また日本の会社はアメリカの企業ほど仕事の専門化がなされているわけではないので、プログラマーが設計やドキュメント作成など様々な業務をやらなければいけないこともあります。

 私がプログラマーをやっていて思ったのはサラリーマンでプログラマーなんてやるものではないということでした。

評価は低いのに仕事は大変だし、休みは勉強しないとついていけません。

これはもう好きでなければできない仕事で、お金儲けしたいのなら別の仕事をやったほうがいいでしょう。

 私がプログラマーをやっていた15年前は特にプログラマーの地位はとても低かったですね。

私の顧客が大手電機メーカーだったからかもしれませんが、ソフトウェアに価値を認めていない人が多い環境だったので苦労しました。

なおかつ巨大なシステムの一部だけ延々と作らされたので達成感を感じることもできず精神的にだんだんおかしくなりそうになりました。

もともとソフトウェアを作るのが好きだったのですが、プログラマーを仕事としてやってしまったばかりにいやになってしまってそれ以降プログラムを作ろうと思わなくなりました。

 しかし、2年前くらいからもう一度作ってみようという気になりました。

10年以上たったのでトラウマもだいぶ癒されたのかもしれません。

そしてこれからは自分の好きなものしか作らないと決めました。

なので仕事としてやることはできないでしょうが、最初にこの業界で働こうと思ったころの気持ちで何か作ってみようと思っています。

LinuxのLinus TorvalsやRubyのまつもとさんが作りたいと思ったものを作ったように。

 日本の企業は組織としてソフトウェアを開発するのに向いていないような気がします。

大量生産するために最適化されている組織では個人の能力で大きな差の出るソフトウェア開発はなじまないのでしょう。

ソフト開発は人数がいればすばらしいものが早くできるわけではありません。

個人のスキルやアイデアが成果物のクォリティにもろに影響する仕事です。

だから経営もそんな特性にあったものにする必要があるでしょう。

 まず9時ー5時の勤務体制というのはソフト開発には向いていません。

ソフト開発は思考能力を要求される仕事ですが人間は決まった時間に思考能力をピークに持って行くことができません。

プログラマーはよく今はのってるからといいますが、そんなときにソフトウェアを作るとすごくはかどります。

 また問題をどうやったら解決できるか考える時も風呂やトイレに入っているときにふと思いついたりします。

つまり、時間で給料を払うというのにはなじまない職業です。

なので私はソフトウェア開発は成果(利益)によって支払いをすべきだと思います。

そうすると固定で給料をもらうという安定性を放棄するということでもあります。

何事もリターンが大きくするとリスクも増すのでその辺りのさじ加減も考える必要がありますね。

 さらに働く場所なんですが、オフィスで働くというモデルもソフトウェア開発には意味がないように思います。

本人が一番集中できる場所だったらどこでも仕事できるようにしたほうがいいでしょう。

まーオフィスのほうが仕事をするのに集中できる環境は作りやすいとは思いますが。

 こう考えるとソフトウェア開発という仕事はサラリーマンでやるような仕事ではなく、作家や映画製作のスタッフのような仕事に近いのかもしれません。

それを無理矢理既存の企業でやってしまうからみんなが避ける仕事になってしまったのでしょう。

しかし最近はソフトウェアの重要性がやっと日本でも認識されてきたように思います。(気のせい?)

なのでこれからソフトウェアを開発する仕事をするにはいい時期かもしれません。

そしてこれからのプログラマーは工場で働く工員のような仕事ではなく、アーティストのような創造的センスが必要な仕事をするエンジニアになるべきではないでしょうか。

1件のコメント

  1. 通りすがりの浜太郎

    私も基本的に同感です。
    しかし、フリーならばいざ知らず営業がとってきた仕事を無理だからと断る権利はプログラマーにありません。
    とってきた仕事を拒否することは働くことを拒否するのとイコールだからです。
    特にサラリーマン社会では、仕事をとってくる営業が一番強く、次にSE、そして一番の底辺がプログラマーです。
    このような構図になっているため、かつてプログラマーだった人もSEになれば、結局はプログラマーをこき使う加害者になってしまうのです。
    そもそも徹夜で作ったと言えば、単純に喜んでしまう顧客がバカなんですけどね。
    そんなのバグがいっぱいあって使い物にならないと言っているのと等しいのに。

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