企業価値評価方法

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企業価値評価のメモ第2弾です。

また変なことを書いていたらツッコミお願いします。

企業価値評価の基本は将来生み出すであろうキャッシュの大きさによって決まるということです。

昔の日本だと不動産や有価証券をたくさん持ってるとか、資本金や従業員が多いなどがなんとなくいい会社かなという感じでしたね。

今は将来の利益が企業価値の大きなファクターであることが基準になります。

そして将来のキャッシュというのは割り引いて計算しなければいけません。

これはどういうことかというと、例えば今100万円持っていたとします。

これを年5%の定期預金(いまどきこんな高い利息はないですが)預けると一年後には105万円になります。

つまり今の100万円は一年後には105万円の価値のあるお金ということになります。

投資家はこの逆で考えます。

一年後105万円になると予測されるのだから現在価値は100万円だねということです。

まとめると企業価値評価とは企業の将来生み出すキャッシュを予測してそれをある割合で割り引いて現在価値を算出するということになります。

これに成長率や資金コストなども考慮に入れる必要があります。

で、その算出方法として大きく三つのやり方があります。

・エンタープライズDCF法

これは企業が生み出す営業フリーキャッシュフローを元に計算する方法です。

営業フリーキャッシュフローとは営業利益から資金調達コスト等を引いた結果のものです。

つまり株主資本になるものです。

この営業キャッシュフローを投下資産で割ると投下資産利益率(ROIC)が出てきます。

ROIC = 営業フリーキャッシュフロー÷投下資産

このROICの過去の推移を見て未来のROICを予測していきます。

簡単に書いてしまいましたが、実際には継続価値や資本構成の変化による影響、事業内容の検討などをあわせて考えなければいけないので色々難しいみたいです。

エンタープライズDCF法はフリーキャッシュフローだけに注目しているので単純化しやすいのですが、実際の業績が見えにくくなるという欠点があります。

例えばフリーキャッシュフローは設備投資や研究開発など必要な投資を抑えることによって短期的によく見せることが可能です。

・エコノミックプロフィット法

 エコノミックプロフィット法では企業がどれだけ価値創造したかに注目して算出する方法です。

エコノミックプロフィットとは以下の式で表される値です。

エコノミックプロフィット = 投下資本 * (ROIC -WACC)

または

エコノミックプロフィット = NOPLAT – (投下資本 * WACC)

これは投下資産利益率が資金コストをどれだけ上回っているかを見ることによって企業の価値創造の度合いを理解することができます。

これも過去の実績から未来のエコノミックプロフィットを予測して合計することによって企業価値を計算します。

 DCF法は営業フリーキャッシュフローに注目しているのでROICが下がってもキャッシュフローが増えていることが多くあります。

それに比べてエコノミックプロフィットではROICとWACCの差に注目しているのでより実態を見やすいという点が優れています。

・APV法

 今までの2つの方法はあらかじめ決められたWACC比率で割り引いて計算していました。

通常企業は有利子負債と資本の比率をある割合で構成します。

しかし実際には業績がよくなったら借金は返してしまう場合が多いと思います。

そうすると有利子負債/資本比率が変わってしまって企業価値評価に影響してしまいます。

なぜかというと有利子負債で調達した資金の場合支払い利息は損金算入できるため、それ自体に価値が発生するからです。

(この本はアメリカの話なんですが、多分日本も同じだと思います。)

APV法ではこれを分けて考えましょうという方法です。

つまり

APV = 100%株式で調達した場合の事業価値 + 有利子負債調達による税効果価値

と考えます。

この後いろいろ複雑な数式がありましたが、難しいのでパスしました。(笑)

企業価値を算出する方法は他にもまだいくつか方法はありますが、基本的にどの方法でやっても結果は同じになります。

(ただし投下資産は期首のものを使うとかいろいろ条件を同じにしてあげる必要があります。)

とりあえずさらっとまとめてみました。

どの方法も一長一短のようですね。

この本はDCF法を中心に説明しています。

 しかし企業価値評価は投資家はもちろん経営者や起業家にも大事な知識だと思います。

自分のやっていることが果たして価値のあることなのかどうなのかというのがわからないと無駄なことをやって終わりということにもなりかねません。

私のまわりでも価値をわからずにビジネスをしている人が多いですから。

これだけはちゃんとできるようになっておきたいですね。

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