情報の本質を探る

情報とは一体何なのでしょうか?

 ふだん何気なく使っているこの言葉の本当の意味を考えるとわからなくなってしまうことはないでしょうか。

この本は情報の本質を考えるための材料をいろいろ提供してくれる本です。

 話の中で熱力学やエントロピーの法則に始まり量子力学や情報理論、DNAと様々なトピックが出てきます。

例えばシャノンの情報理論はビットを数え上げるための体系を作り出しました。

しかし情報そのものに対しては何も語っていません。

つまり情報の内容は無視ということですね。

これを簡単に言うと音楽だろうが画像だろうが内容に関係なくビットという記号に変換することによって通信を行うことができるとしたことです。

そして2進数は情報をやり取りするには一番効率がいいことも証明しています。

この考え方が現在のデジタルテクノロジーを生み出しました。

彼なしには私の仕事もありえなかったということですね。

 また量子力学の世界では電子のスピンという現象があるそうですが、スピンの方向は上か下しか取らないそうです。

これもデジタル的ですよね。

DNAのコーディングもAC、GTの対で成り立っているのもデジタル的です。

 最近の物理学の研究ではこのようなことが起きるのは人間の認識力によるものではないかといわれています。

YesかNoかというのは一番簡単な判断方法です。

結局人間は自然を理解しているのではなく、自然をそのように見ているだけなのかもしれません。

 量子力学の世界では参加型宇宙という考え方があります。

人が観測するから現象があるのであって、誰も観測しないのであればないのと一緒という考え方です。

普通に考えるとありえない世界ですが、ミクロの世界では成り立つ法則なのかもしれません。

Blogだって誰にも読まれないとないのと一緒ですからね。

そう考えると情報って何なんだろうと思ってしまいます。

 これを読むとシャノンの情報理論や量子力学を勉強してみようかなって気にさせる本でした。

(しかし、積読状態の本が山になっているのでちょっとそこまでは手を広げられないのが現状ですが。)

量子が変える情報の宇宙 量子が変える情報の宇宙
ハンス・クリスチャン・フォン=バイヤー 水谷 淳

日経BP社 2006-03-23
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