日本のソフトウェア産業は終わったかも

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営業で色々回っていると案件情報や人材情報を見ることが多いのですが、単金の下落が止まりません。

特にソフトウェアエンジニアはひどくて今までの相場の60%くらいの単金の案件も結構あります。

なおかつ固定で残業代がでないという案件も多くてあまりのひどい状況に唖然としてしまいました。

私もかつてプログラマーをやっていたのでソフトウェアを作るのがどれだけ大変か知っています。

ソフトウェア開発をするためには勉強することも多く、原因不明のバグに悩まされたりとストレスも多い仕事です。

その仕事に対して支払われるお金がいまやあまりにも少なくなってしまいました。

今は余っているエンジニアが多く、そんな安い案件でもいくらでもやりたい人はいるのでしょう。

資本主義ではその仕事がいかに習得が難しいかとかいかに大変かなどは関係なく需要と供給が均衡するところで価格は決まってしまいます。

よく考えてみるとソフトウェアというのはもっともグローバルの競争に巻き込まれやすい商品です。

商品自体はイチゼロのデジタル信号なので簡単に国境を越えてやってきます。

さらに日本語という壁も今やローカライゼーションがOSレベルでサポートされているので問題にはなりません。

アメリカでもインドのソフト会社の台頭でプログラマーがかなり失業しているようです。

一方、日本はアメリカに比べソフトウェア産業に競争力がないのでかなりやばい状況になっています。

なので日本の会社でも中国に支店を作り安い中国人を使ってソフト開発をやらせているところも多くあります。

この状況を見て日本でソフトウェア開発をする仕事はいずれなくなるだろうなと思いました。

企業にとって中国人やインド人に比べて日本人の単価が高すぎるのです。

利益を追求することが使命である企業にとってコスト削減は本能のようなものです。

そうしなければ世界での競争に負けてしまいますからね。

したがって、現在日本でソフトウェア開発を仕事にしているエンジニアは早急にスキルチェンジする必要があります。

このままソフトウェアを作るだけの仕事をしていたら日本では収入が確実に下がって行きます。

ではどういったスキルがこれから必要になるのでしょうか。

私が必要だと考えるスキルは以下のようなものです。

1 英語

これからは海外へのソフトウェア開発のアウトソースが進むと思われるので外国人(特に中国人とインド人)と一緒に仕事をすることが増えると思います。

しかし、彼らの仕事を出すためには要件をまとめてプロジェクトを管理する必要が出てきます。

いわゆるブリッジSEと呼ばれる仕事です。

その時に英語ができないとコミュニケーションがとれなくなってしまいます。

中国人もインド人も学歴の高い人は英語ができる人が多いのでまずは英語は話すことも含めてマスターしておくべきでしょう。

まずはTOEICあたりですかね。

そして、できれば中国語もできるようになるとベターですよね。

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2 マーケティング

アップルやグーグルなどアメリカのIT企業は何に一番力を入れているかというとマーケティングです。

このモノが売れにくい時代に顧客のニーズをとらえて売れるものを売れる顧客に持っていくことがビジネスの成功を左右します。

エンジニアもこれからはマーケティング的な思考でビジネスをしていかなければ自分の仕事がなくなる時代になりつつあります。

といっても何を勉強すればいいのかわからないと思いますが、技術的な話がメインの下の2冊の本をまずは読んでみてはいかがでしょうか。

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3 会計

どのようなシステムでも会計の知識は必要になることが多いです。

ERPのような業務システムだけでなくECサイトの課金システムやデータセンターの資産管理システムなどで会計用語が出てくることもしばしばあります。

また、プロジェクトを進める上で予算だとか工数見積りなどお金に絡むことは全て会計的思考を求められます。

仕訳や原価計算などあまりに専門的なところまではいらないと思いますが、会計の全般的な知識は学んでおいたほうがいいでしょう。

最近は物語風にやさしく書かれている本が多いので、全く初めての方はそちらから読んでみてはいかがでしょうか。

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4 ソフトウェア技術

そしてソフトウェア技術も常にキャッチアップしておく必要があります。

今の日本では産業構造的にソフトウェアエンジニアにとって受難の時代となってしまいましたが、これからソフトウェアの重要性はあがっていきます。

これからハードがもっと小型化されあらゆる物にマイクロチップが埋め込まれるようになるとそれを制御するソフトウェアが必要になります。

さらに新しいビジネスモデルが出てくるとソフトウェアが作れるというスキルがかなりのアドバンテージになる可能性もあります。

最近ではアップルがApp StoreというしくみでiPhoneソフトウェアを販売する方法を提供しました。

そこでソフトを売っているのはほとんどが個人もしくは零細企業です。

資本がなくとも世界中にソフトを販売できるチャネルが登場しました。

これからこの方式が他のソフトウェアの販売でも応用されるかもしれません。

情勢は常に変化しますので、長期的な視点で物事を考える必要があります。

ソフトウェアに関する最新情報はInfoQというサイトをチェックしておくといいと思います。

最後にこれから本当に必要とされるのは感性かもしれません。

ダニエルピンクのハイコンセプトという本では、いままで高い賃金を稼いでいた専門職の仕事がインドや中国の台頭でなくなっていくことを予想していました。

そんな状況で重要となるのが感性だと著者はいいます。

絵や音楽を美しいと思う心や人のやさしさを感じるおもてなしの心など右脳的能力がこれから重要になっていくのかもしれません。

それがビジネスにどう結びつくかはまだわかりませんが、新しいものを創造し、他とは取り替えのきかない存在になることがこれから重要になるのではないでしょうか。

iPhoneなんて使い込んでいくと他の携帯電話に取り替えるなんてできないですからね。

これからはそういう製品やサービスが求められる時代なのだと思います。

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