株式会社は万能ではない

おはようございます。今日はスチームサウナのような天気ですね。台風がきているため湿った空気がどっと入ってきているようです。

 色々考えるとアイデアは出てくるのですが、なぜかビジネスになりにくいものばかり思いついてしまいます。しかしよく考えると企業で行う活動というのはかなり限られたものではないかと思うようになりました。

 資本主義社会では企業間の自由競争はいいことだとされています。競争することによりモノが安くなり品質が向上して様々なニーズを満たすサービスが提供されるようになります。しかしモノによっては資本主義のよさが機能しない分野があります。

 例えばみんなが共通して使うインフラ的なものは自由競争がかえって発展を阻害することがあります。私の業界ではOSがそのひとつです。私がSEなりたてのころUnix業界ではOSの標準仕様を作ろうとしていました。しかし各企業は仕様決定の際に駆け引き合戦になってしまって統一することができなくなり、微妙に違うOSを製品として売っていました。そんなことをしている間にMicrosoftがクライアントPCの世界を制覇してしまいました。

 しかしその後Linuxが登場してUnixの世界が統一の方向に向かっていきます。IBMやSunなど独自Unixを出していたところがLinuxをサポートするようになりました。これは企業がOSビジネスを行うことの難しさを証明するものとなりました。

 また携帯電話もそうです。アメリカで携帯が普及しなかったのは通信方法を全米で統一できなかったことが大きな理由のひとつです。ヨーロッパはGSMという標準があったからアメリカよりも早く携帯電話を普及させることができました。

 このように自由競争が機能しない分野では株式会社という組織形態は向いていないのかもしれません。最近は日本でもNPO法人やLLPなどの組合を簡単に作れるようになりました。

 これからITの世界ではネットワークが当たり前になるとインフラ的な製品やサービスが必要になります。しかしそのような製品を利益を追求する企業が提供するのはこれから難しくなっていくのではないかと思います。またMicrosoftやGoogleはインフラ的な製品やサービスを提供している会社ですが、今のような独占状態は技術革新を阻害する原因になるのではと心配しています。

 郵便局の郵便事業もNPO法人でやったほうがいいのではないかと思います。郵貯簡保は民営化したほうがいいでしょうが、郵便事業は公共性の高いサービスです。利益を追い求める組織ではビジネスにならない地方などは切り捨てられる可能性があります。株式会社の目的はあくまで利益を上げて株主にリターンするのがミッションです。政府の人たちはそのことを理解していないのでしょうね。

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