自分で作ってしまえ

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 もし自分だけの車を自分が設計して製造することができたら。そんなことが将来可能になるかもしれません。

 「ものづくり革命」ではコンピューターがパーソナルになったように、ものを作る技術がパーソナルファブリケーションとして普及するだろうと予言しています。

私たちはものを作るのはメーカーだと思い込んでいます。しかし本当に私たちが欲しいものを今のメーカーは作っているでしょうか?

例えば私は本を読むのが好きなので本の情報を簡単にPDFなどで保存したいと思っているんですがそのような機械は売っていません。

(スキャナーでスキャンしようとしましたが、あまりに手間がかかりすぎてあきらめました。)

こんなものは企業としてはビジネスにならないために扱わないでしょう。

でもパーソナルファブリケーションを使えばそんな需要の少ないものを自分で作り出すことができます。

 MITのビットアンドアトムズラボでは普通の人がものづくりができるようになるための技術開発を行っています。

例として小学生が電子回路を設計したり、牧畜をやっている人が無線通信システムを作っています。

また加工機械としてレーザーカッターやNC旋盤をコンピューター制御で使用します。

様々な技術が発達しているので普通の人でも結構すごいものが作れるようになってきました。

 彼らが行っている活動は単なる技術開発ではありません。

ものを作るということを普通の人たちの手に取り戻そうという活動です。

かつて工業技術が発達する前は必要なものは自分で作らざるを得ない状況でした。

そして人はものを作ることに楽しみを感じていました。

それが今では全て企業が行うようになってしまって、創意工夫する機会を奪われることになりました。

しかし今再び普通の人たちがものを作ることができる環境が整いつつあります。

 パーソナルファブリケーション技術は今はPCの歴史でいうとミニコンピューターの時代くらいなのでしょうね。

個人で買うには高いけど企業で買うものとしてはかなりコストが下がっています。

 個人で簡単にものが作れるようになると悪用する人も出てくるでしょう。爆弾や銃を作って犯罪を行う人も出てくるかもしれません。

しかし技術の発展は止めることができません。いままで新しい技術が出てきたときなんとか解決できたから人類は生き残ることができました。

これからも人類の良識を信じて進んでいくしかないですね。

 IT技術はしょせん情報しか扱うことができません。長年この仕事をやっていて内容があまりにもバーチャルなので常に違和感がありました。

この本はそんな悩みの原因を明確にしてくれて今後の自分の方向性を示してくれました。

技術の好きな人にはたまらないすばらしい一冊です。

MIT ビットアンドアトムズセンター

ものづくり革命  パーソナル・ファブリケーションの夜明け ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け
ニール・ガーシェンフェルド

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