自分のために学ぶ英語

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photo credit: Young girl studying via photopin (license)

日本の英語教育は役立たず

また、茂木さんが日本の教育を批判しています。

日本の英語教育はテストで点数を取るためのものでしかなくて、現実社会で英語を使えるような教育にはなっていないと主張されています。
私も、まったく同じ意見です。
確かに、日本の英語教育のおかげで英語の文法や基本的な単語を学びました。
しかし、英語を日本語に翻訳することがメインで英語を英語として理解するというトレーニングがなされません。
特に、会話ではいちいち日本語に変換して話すなんてことはできません。
中学校の英語くらいまでは百歩譲ってそれでいいとしても、そのあとの英語教育は全くだめだと言わざるを得ません。

そもそも、私たちが日本語を覚えたとき、そんな学び方をしたでしょうか。
まわりの色んな人たちと話し、本や新聞を読み、テレビやラジオを聴くという生の日本語に接してきたはずです。
英語も学校が押しつける変な英語ではなく、人々が普段使っている言葉に触れればいいのです。
もちろん、最初は何を言っているのかわからないでしょう。
でも、少しづつ単語を覚え、英語が聞き取れるようになれば、いつの間にか普通に英語が使えるようになっていきます。

後、テスト用英語のだめなところは、テスト前しか勉強しないということです。
言語をマスターするのは、膨大な時間がかかります。
普通のアメリカ人が、記憶している単語は2万語と言われていますが、毎日5つ単語を覚えたとしても10年以上かかる計算になります。
それくらい長丁場で学んでいくのが言語を学ぶということなのです。

私の英語の学び方

私が学生の頃は、インターネットもないので、学校で英語を学ぶしかありませんでした。
後は、書店の洋書コーナーで英雑誌やペーパーバックを買って読んでいましたが、私のまわりの同級生でそういう人はいませんでした。
当時は短波ラジオでFENやVOAなどの英語放送が聞けましたが、英語はほとんど理解できませんでした。
でも今は、インターネットがあるので、いくらでも生の英語に触れることができます。
英語を学ぶには、今は本当にいい時代になりました。

英語では単語をどれくらい知っているかが一番重要です。
単語がわかれば、文法なんてなんとなくわかりますからね。
テスト勉強では単語は丸暗記しようとしますが、それではすぐ忘れてしまいます。
人間の脳は連想記憶といって、何かと関連付けて覚える性質があります。
特に成人した後は、この連想記憶機能は衰えることがありませんので、使えば使うほど記憶できるようになります。
なので、単語は文章のなかで覚えるべきです。
文脈やイメージと関連付けることによって長期記憶に定着しやすくなるのです。

なので、英語をマスターする第一歩はいい文章を大量に読むことです。
例として有名なヘミングウェイの「老人と海」の最初のフレーズを読んでみましょう。

The old man and the sea

He was an old man who fished alone in a skiff in the Gulf Stream and he had gone eighty-four days now without taking a fish.

引用元: The old man and the sea

 

skiffは「小舟」でGulf Streamは「メキシコ湾」の意味です。
後は簡単な単語なのでなんとなくわかるのではないでしょうか。
老人が漁に出たけど、全然魚がとれないという情景が浮かびますね。
こういういい文章をたくさん読めば、英語が好きになるし、自然と英語も上達すると思います。
30ページくらいの短い小説なので、よかったら全部読んでみてください。

次に、私の大好きな「シャーロックホームズの冒険」から「ボヘミアの醜聞」の最初のフレーズです。

Adventure of Sherlock Holmes – A Scandal in Bohemia

To Sherlock Holmes she is always the woman. I have seldom heard him mention her under any other name. In his eyes she eclipses and predominates the whole of her sex. It was not that he felt any emotion akin to love for Irene Adler.

引用元: Adventure of Sherlock Holmes

 

ちょっと難しいですが、簡単に訳すとこんな感じです。
「シャーロックホームズにとって、彼女はいつも”その女”だった。彼が彼女をその他の名前で呼ぶのを聞いたことがない。彼は、彼女を女性としての性を圧倒し覆い隠されているような感じで見ていた。だが彼は、彼女アイリーンアドラーに愛するという感情を持っていたわけではなかった。」
she eclipse and predominates the whole of her sexってところが難しいですが、何となく雰囲気は伝わるのではないでしょうか。
eclipseは日蝕という意味で、太陽が隠れる様子から何かを隠すという意味になります。
日蝕がイメージできると、なんか文学的な感じがしますね。
こういう感じで原文で読むと、言葉が醸し出す雰囲気を感じられるところがいいですね。

また、ネットでは英語スピーチの動画がたくさん見られます。
その中でもTEDはプレゼンなので英語はわかりやすいし、字幕も出てきます。
最近見たTEDのプレゼンで、とてもよかった元副大統領のアルゴアのプレゼンを見てください。

The case for optimism on climate change 

環境問題をちゃんとデータに基づいて説明してくれるところがわかりやすいですね。
さらに、アルゴアの熱の入った話し方に引き込まれます。
こういうのを見てたら、学校やテストでやっている内容がいかにつまらないか実感していただけるのではないでしょうか。

言語はあなたの世界

私の好きな哲学者ヴィトゲンシュタインはこういいました。

「私の言語の限界が、私の世界の限界である」

哲学的な意味で彼はそういったのでしょうが、私は英語を学んで同じことを感じました。
実は、私は最初は英語が好きなわけではありませんでした。
私の知りたいことが英語で書かれているので、やむを得ず英語を学んだだけです。
でも、英語を学ぶことによって世界は広がりました。
英語が使えるようになれば、外国人と話もできるし、英語で書かれた本を読むこともできます。
日本では当たり前だと思われていることでも、海外では変だと思われることもたくさんあります。
英語を学べば、そんな日本の変なところも気づくことができます。
そして、それは英語に限らず他の言語でも同じです。
新しい言葉を覚えると、いろんな世界があることを知ることができて、人生がとても豊かになります。
ぜひ、みなさんもテストのためではなく、自分のために新しい言語を覚えて、世界を広げてみてください。

The world is waiting for you !

 

 

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