虚業

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 おはようございます。だんだん春らしい気候になってきました。こういうときは緑の多いところにでも出かけたくなりますね。

 昨日、近所の不動産屋のGさんと飲みに行きました。今住んでいるところを4年前斡旋してもらったんですが、なぜか気があって時々一緒に飲みに行ってます。

 彼のお知り合いで投資関連の仕事をしている人がいるんですが、彼は投資で儲けたお金を全て不動産に投資するそうです。もうバブルのようなことは起きないでしょうから、安定して儲ける対象としてはいいのでしょう。

 しかしその人は不動産の素人で物件の目利きができません。もし悪徳不動産屋につかまったらお金をだましとられるだろうとGさんは言ってました。

 家賃収入を期待して不動産を買っても物件がよくないとたなこも入らない場合もあります。それでも税金やローンは払わなければいけません。たなこがついても家賃不払いなどの問題も発生するリスクがあります。

 色々考えると不動産投資もそんなに甘くないですね。

 IT業界に投資するVCもこの投資家と同じだと思います。日本のVCはほとんどが金融業界出身の人たちです。彼らはバランスシートやバリュエーションはわかりますが、IT製品やビジネスモデルに関してはちゃんと理解していません。

 先日行ったVCの説明会でもソフトウェア開発をちょっとなめているのではないかと思われるふしがありました。日本のソフトウェアプロジェクトの半分は失敗に終わっています。ましてやベンチャーで開発している製品は実現すら怪しいものが多いと思います。

 そんなこともわかってないで投資しているVCを見ると危なっかしく思います。少なくともIT技術の目利きができることととプロジェクトマネージメントの基本は理解する必要があるでしょう。それは起業家の仕事だといわれそうですが、投資家からお金を預かっている立場であればやれることは全てやる責任があると思います。

 今までIT業界でブレイクした技術としてGUI,RDB,インターネット,WWWなどがありますが、この業界にいる人間でさえ早い時期にその将来性を確信していた人はごくわずかです。これらの分野は1994年当時には市場すら存在していなかったのでマーケットリサーチを行っても意味がなかったでしょう。最後は成功するビジネスをかぎ分けるセンスが必要になるのでしょうね。

 VCも含め金融業は一般的に虚業と呼ばれています。お金を動かすだけの仕事はそう呼ばれても仕方がないんでしょうが、VCは実際の業務に関わることができる数少ない金融業だと思います。もしちゃんとVCをやるのであれば投資対象企業の業務を学んで経験を積んでいくことが必要だと感じました。

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