AI時代の学び方

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12935316785_3c84677c83_b photo credit: Watson and Two Other Jeopardy Podiums via photopin (license)

人工知能の台頭

3年前に「あらゆる仕事をソフトウェアが行う時代」というエントリーを書きましたが、人工知能によって事態は予想以上に進んでいます。
自動運転車やアルファー碁、IBMのワトソンなど人工知能技術が進んで実用化目前まできています。
そして、人工知能によっていろんなことが便利になる一方、現在人が行っている仕事をコンピューターが奪ってしまうのではないかと懸念されています。
例えば、自動運転車が実用化されれば、タクシーやトラックの運転手の仕事は減るでしょう。
また、ワトソンが誰でも利用できるようになれば、ホワイトカラー的な仕事や医者や弁護士などの仕事もコンピューターで行われるようになるでしょう。
ムーアの法則によってコンピューターの処理能力は2年で倍になります。
したがって、コストはこれから劇的に下がって人間を雇うよりも安くサービスを提供できるようになります。
これは、ゲームのルールが変わることを意味しています。
では、どのようにルールがかわるのでしょうか。

優秀な能力が変わる

一番大きなルール変更は、人に求められる能力が変わることです。
いままでは、ペーパーテストでいい点数を取った人が優秀とされました。
それは、記憶力と計算力が高く、ミスをしないで正確に時間内にアウトプットすることに長けているということです。
官庁や企業などの組織では、事務処理能力を持つ大量の人が必要だったので、そのような能力が求められました。
しかし、これからはコンピューターがそれらの業務を行うようになります。
つまり、作業手順を明確に定義できる仕事はコンピューターが自ら学んで実行できるようになります。
かつて、産業革命のときに手仕事を行っていた人たちが大量に失業したのと同じ状況がこれから起ころうとしています。

例えば、弁護士になるには、最も難しいペーパーテストである司法試験にパスしなければいけません。
さらに、弁護士事務所に所属して長い間経験を積み、やっと一人前の弁護士になります。
弁護士は膨大な法律や判例を記憶し、論理的思考を常に求められる仕事です。
しかし、コンピューターにとっては得意分野であり、人間なんかよりも速く学習、処理することができます。
なおかつ、年々コンピューターのコストが下がっていきますから、近い将来代替される仕事の筆頭になっています。
私は何度か弁護士に仕事を依頼したことがありますが、ほとんどパターンができていて、同じような問題には同じ答えしか返ってきませんでした。
(後、お金にしようと、やたらと訴訟を勧めてくるのにも閉口しました。)
このレベルの仕事だったら、手でプログラミングしても手間さえかければ町の弁護士レベルのAIができそうに思いましたが、今や機械学習でデータを与えられれば自動で学習します。
先月、アメリカのベンチャー企業が法律AIのサービスをはじめるというアナウンスがあったので、日本に来るのも時間の問題でしょう。

もう、この資格を取れば安泰なんていう時代は終わりつつあります。
これからは、機械にはできない能力が人に求められるようになります。

AI後の生き方

では、機械にはできない能力を伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか。
そのためには自分がより人間的になって学ぶ必要があります。
つまり、テスト勉強のような誰かに認めてもらうための勉強ではなく、自分が心から学びたいと思うことを学び、実際の生活で学んだことを役に立てていくのです。
では、具体的にどうすればいいでしょうか。

・色んなことに好奇心をもつ
今の大学は文系理系で専門を分けて、さらに細かく学ぶ分野を分けています。
このシステムはこれからの時代にあっていません。
昔は物理学者でエッセイを書いたり、医者で小説を書いたりした人がたくさんいました。
これからは、昔のようにマルチな能力を持つことこそ重要になります。
なぜなら、新たな発想はいろんな知識の組み合わせの上から出てくるからです。
この発想することが、今のAIにはできません。
したがって、何でも興味を持つことこそこれからの時代に必要なことなのです。
そのためにも、好奇心をつぶすような教育にはできるだけ関わらないようにして、自分で学ぶようにしたほうがいいでしょう。

・好きなことに没頭する
おもしろそうだと思ったら、ちょっと無理かなと思ってもとりあえずやってみましょう。
最初は、うまくできないかもしれませんが、やっているうちに楽しくなってきたらこっちのものです。
例えば、電子工作で作ったものが動いたり、楽器を練習して好きな曲がうまく弾けたりするととても楽しいですよね。
AIには楽しいとか没頭するという感覚はありません。
人間だから没頭できるんですよね。

・実生活で試してみる
学んだことを実際に試してみると、いろんな人からフィードバックが来てより楽しくなります。
例えば、試しに書いた小説や漫画をネットで公開してみるとか、学んだことを共有するためのセミナーを開いたりなどです。
学んだことが実生活で役立つと、もっと学びたいと思うようになるでしょう。
また、いろんな人たちと人間関係が広がって、いろんなチャンスに出会うことも多くなります。

・自分が感じることを大事にする
学ぶときに大事なのは、自分の気持ちを大事にすることです。
いやいや学んでも続けられませんし、楽しくありません。
好きなことを学ぶことはもちろんですが、好きでもそればっかりだと飽きてしまったり、いやになることもあります。
そんな時は無理せず、他のことをしましょう。
そして、また意欲が出てきたら再開すればいいのです。
既存の学校は、学ぶ人のことを考えないで学校の都合で進めようとしますが、自分で学ぶ場合は自分のペースでやればいいのです。

AIにできないところで勝負する

これからは好むと好まざるとにかかわらず、全ての人がAIとかかわることになるでしょう。
そんな時、AIを拒絶するのではなく、共存していくしかありません。
そして、私たちは人間のほうが得意なことをやっていくしかないのです。

例えば、小説を書くのも人間しかできないことでしょう。
AIは感情もなければ生身の体もなく、数値化したものしか扱えません。
なので、苦しいとか悲しいなどの感情をもっていないので、AIが小説を書いたとしてもどこか人間っぽくないものになるでしょう。

また、AIはアイデアを思いついたりすることも、まだできません。
スティーブジョブズは、大学で学んだカリグラフィの知識を使って、マルチフォントを扱えるマッキントッシュを開発しました。
また、レオナルドダビンチは多才な天才でしたが、いろんなことに興味があったからこそ絵画だけでなく、科学的なアイデアをたくさん生み出せたのだと思います。

そう考えると、AIの登場によって、私たちはより人間的になれるのかもしれません。
産業革命以降、人を機械のように扱うしかなかった時代は終わり、ルネサンスの時代のようになる可能性があります。
AIに関する悲観論が多い中、未来に希望をもって生きたいものですね。

 

彼の言っているような教育システムが普通になれば、AI時代にも生きていける人が増えるでしょうね。

人工知能がどう発展してきたがよくわかる本。一読の価値あり。

AIやIoT,VRなどの技術によって社会がどう変わるか、知っておくべき内容。

これからの学びは、学ぶ人が主体的に行う独学がメインになるのではないでしょうか。

好奇心のおもむくままに生きたダヴィンチの生き方こそこれからの私たちの参考になりそうですね。

好きなことを突き詰めてノーベル賞を取ったアインシュタイン。賞をとったことなんかより、好きなことに没頭できたことが幸せだったんじゃないでしょうか。

大学をドロップアウトしても好きなことを学んでいた姿勢は、とても参考になりますね。

 

 

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