Google誕生

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Google誕生 ―ガレージで生まれたサーチ・モンスター Google誕生 ―ガレージで生まれたサーチ・モンスター
デビッド ヴァイス マーク マルシード 田村 理香

イースト・プレス 2006-05-31
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この本はおもしろいですね。

私のようにIT起業をめざす人はぜひ読むべき本だと思います。

Googleは検索エンジンを武器に莫大な利益を上げている会社です。

しかしこの会社の成り立ちがとても面白くて色々勉強になることがありました。

まず思ったのはシリコンバレーはベンチャー企業にとって天国のような場所ですね。

Googleの最初の資金調達は元Sunのアンディベクトルシャイムからでした。

大学教授の紹介で10万ドルを小切手でもらって検索エンジンのハードウェアを調達します。

これによってお金だけではなく大物VCからのお墨付きをもらったため次なる資金調達につながっていきます。

日本ではこういうことは難しいでしょうね。

ビジネスモデルがまだ固まっていない段階でお金を出すところは日本ではないでしょうからね。

 その後元SunのエリックシュミットがGoogleのCEOになります。投資しているVCの要求によるものだったのですが、経験豊かな経営者が入る事によって社内の体制を固めることができるようになりました。

日本のベンチャーがいまいち大きくなれないのは経験豊かな経営者を適切な時期に雇えないことにあるのでしょうね。

 またGoogleの創業者(サーゲイブリン、ラリーページ)の考え方がユニークです。

彼らは金儲けするためのビジネスモデルを考えずに会社を作りました。

検索エンジンをYahooなどのポータルサイトで使ってもらうことを最初は考えていたようですが、契約してくれるところがなくて最初は資金的に困っていたようです。

しかし検索連動型広告というのを考えて一気に収益が増えていきます。

結構行き当たりばったりのようですが、ユーザーの役に立つものを提供すればお金は後からついてくると信じていたんでしょうね。

株式公開の話もこの会社が普通の会社ではないことが理解できます。

通常株の売り出しは証券会社が価格を決めて売り出すそうですが、Googleはオークションにして売り出しました。

また株を2種類発行して支配権を他者にとられないような対策をとります。

ここまでやるのだったら株式公開しないほうがいいと思うのですが、VCの援助なしに会社を興すことが出来なかったので仕方なく公開したようです。

しかしウォールストリートに迎合することなく会社を運営した彼らはすばらしいと思いました。

また企業文化も普通の会社とは違っています。

とにかく社員を重視していてお抱えのシェフまでいるそうです。

出勤にはシャトルバスをチャーターして通勤で社員が苦労しないようにしたり、子供のいる社員にはそのための施設を会社に作っています。

日本の企業でここまでやっているところは見たことがないですね。

このようにこの本ではGoogleの成り立ちからどういう会社なのかとてもよくわかるように書かれています。

しかしこれを読んでいてGoogleにも問題点があるように思いました。

Googleの理念で「邪悪になるな。」というのがあります。

人として悪いと思ったことはやらないという意味なのでしょうが、だれがその正悪を判断するのかという問題があります。

結局は創業者が決めるそうですが、企業として運営していく場合個人に依存した意思決定でいいのかというのがあります。

またGoogleに雇われている人は博士号を持っているようなエリートが多いようです。

優秀な人を雇うことは企業競争力にもなるので重要なのでしょうが、同じような人間ばかり集めるのはどうなのかなと思います。

よく優秀な人ばかりの組織がだめになっていった例はいっぱいあります。

もう少し人材採用も柔軟に考えたほうがいいような気がするんですが。

(大きなお世話なんでしょうが。)

いずれにしてもGoogleはまさにシリコンバレー文化が生み出したすばらしい企業です。

これからもさらなるイノベーションを起こしてもらいたいものですね。

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